不動産 富山

不動産ライフinトヤマ

不動産会社勤務のお父さんです。→独立開業しました!サラリーマンの皆様!会社は我々が支えてるんだ!会社繁栄の為、頑張りましょう!という裏で自身で稼ぐ事を第一に頑張ってます。

不動産の予約ってなんなんだよぉ!申し込みってなんなんだよぉ!ケース①

昨日は花見にピッタリの天気だったので、

子供たちと桜をみながら近くでおじさんが吹いてるオカリナを聞いていました。

僕ら以外みんな髪が美しく白色で、

高齢化社会だなぁと感じましたw

(花見スポットのチョイスが原因?)

 

今回はですね、

実は昨日も起きたのですが、

不動産の予約ってなによ!なんなのよ!

てな愚痴というかよくわからないこの制度について切り込みたいと思います。

 

僕もともと業界人なのでこちらの事情も分かりますゆえ、

今まであった色々なケースを基にフィクションでお伝えします。

 

ケース①

申込したのに後から申込んできた客に鞍替えされた!

 

今思い出しても腹が立つ(`・ω・´)

ある一棟マンションがありまして、

一般媒介(※)で僕らの会社ともう一つ別の会社で媒介を交わしている物件がありました。

(※一般媒介とは一社では無く複数の会社に売却の依頼ができ、成約できた会社に手数料を払うシステムなので成約にならなかった方は広告費かけ損になる、やる気のでないシステムである)

 

僕のお客様で買付を入れさせて頂く際に売主様に、

 

僕「他社から申込は入ってませんか?」

 

売主「商談している人は居ると言っていましたが、

購入の意思表示も申込書もこちらには届いていないので大丈夫です!

 

僕「ではこちらのお客様が申込書を書いていただけるので書面を送ります。

ただし融資特約付き※ になるので事前に銀行へ相談に行ってきます。

その相談結果がわかるまではこのお客様が1番手ということで、申込期間中(約2週間)は他社のお客様は2番手扱いとしてください。

 

売主「わかりました!ありがとうございます!」

 

※融資で資金を出す場合に、融資が通らなかった場合に白紙で解約可能の条件で契約すること。その代わり事前に銀行に相談に行き、融資が通りそうか先に事前判断していただく様にしています。(見込みの無い人まで受け付けると切りがないので)

 

1棟マンションの売買の為、

金額もそこそこ大きく、

何より他社を出し抜けたことで悦に浸っておりましたが、

数日後自体は思わぬ方向に・・・。

 

~申込から3日後~

僕「売主から電話だ・・・ガチャ もしもし~」

 

売主「他社から電話があって御社から申込入ったことを伝えると

こっちのお客さんを優先してくれるって言ってたじゃないですかー!

と怒りの電話が入ったんです…。

どうしたらよいですか?」

 

「あ~なるほど。一応前言った通り申込期間中はこちら優先ですと伝えてください。

購入の意思表示である申込書も提出しており個人情報も開示しており、

そのための手続きをこちらは踏んで売主様にも伝えています。

後から来た人はそのまま後ろに並んで順番を待つのが世の常識ですので、

その激高した担当者の思いだけを優先してたら商取引になりませんから、

2週間待ってくださいと伝えてください。

 

売主「そうですよね!私もそれが良いと思っていますが、

本当にしつこくて、今までもまともに営業報告もしてきたことないし、

架空の申込書を送ってきたこともあったし、あんまり信用できないんです」

 

僕「まぁその会社さんは大手ですけど、

しっかりした対応じゃなくて、

しっかりした営業成績(売り上げ)が

第一主義ですから必死なんですよ

 

売主「わかりました。また報告します。」

 

僕「(ふぅ…申込入っているのに食い下がってくるのはわかるけど、

売主のせいみたいに言ってきていると万が一もあるな…でもこっちのほうが関係出来ているから大丈夫か!)」

 

なんて能天気に考えていました。

ちょっと不安も持ちつつ。

 

~その夜~

僕「もしもし~」

 

売主「僕さんすみません。他社さんが思いのたけをFAXで送ってきたり、

今更先月の日付の申込書を送ってきたりして、

もうどうしたら良いかわからなくなってしまって…。

旦那に相談したいのですが良いですか?」

 

僕「ひどい演技ですね…わかりました。

旦那さんに相談ということですけど、

ひっくり返ることはないですよね?」

 

売主「それはないと思います!

明日には旦那から僕さんに電話が入ると思いますのでお願いします!」

 

僕「(ん!?これはヤバイ予感…。)わかりました。連絡まってます」

 

不安に思いながらも何もせず明日を迎えた僕。

 

~翌日~

僕「もしも~し」

 

旦那「旦那です。今回は後のお客様を優先したいと思いますので、

すみませんが2番手に回ってください。

ごめんなさい。」

 

僕「( ゚Д゚)!!」

 

僕「納得いきません!!

なぜしっかり手続き踏んで早く意思表示を書面で提出している方が後順位にならなければならないのですか!!」

 

旦那「知った人に相談したら融資が通っている方を優先するものだと言われて、

後の方の人は融資が通っているとのことだったので…」

 

僕「だれですかそれ?しかも融資通ったって誰に確認したんですか?

他社の担当が言っているだけじゃないんですか?」

 

旦那「…所有者は私なんだから私が買う人決めて何か文句あるのか!

ブチッ!・・・ツーツーツー」

 

僕「なんだよそれ…納得できるわけねーじゃん」

 

その後も色々やり取りしたのですが結果覆らず、

他社のお客様で売買契約されてしまいました・・・。

 

申込っていったい何なんでしょうか?

結局売主の自由気ままに覆せてしまう軽いものなのでしょうか?

 

また申込が入っているとわかっているにも関わらず、

ひっくり返そうとしてくる同業他社、

この1件は本当に色々考えさせられる1件となりました。

 

不動産取引は売買契約、引き渡しまで何が起きるかわかりません!

ましてやその前段階はいくら書類を出していようが、

口約束レベルで確固たるものにはならないことが往々にしてあります!

 

皆さまも取引の際には万が一を考えながら動きましょう!

 

一応今回のケースは最初に申し込んだお客様が契約してもらえると思って、

実際にした行動の中で発生した損害賠償請求は可能との弁護士の見解をいただきました。

 

参考にしていただけたらと思います。

 

ではでは