不動産 富山

不動産ライフinトヤマ

不動産会社勤務のお父さんです。→独立開業しました!サラリーマンの皆様!会社は我々が支えてるんだ!会社繁栄の為、頑張りましょう!という裏で自身で稼ぐ事を第一に頑張ってます。

回想日記〜不動産営業マン5〜

初査定

 

丁度今から11年前のことです。

だいぶ時間が経ちましたが今も覚えています。

 

約束の時間に上司の車で一緒に到着。

「早く着くのはだめ。お客様は出迎える準備をしているのだからピッタリの時間に行くこと」

 

当時はなんでも5分前が良いと思っていましたが、

これを聞いてから時間ぴったりに訪問するようになりました。

 

車を敷地内に止め車を降りる。

車庫には型落ちのクラウンが止まっていた。

 

庭が広く木々が道路と並行して並んでいたが、

あまり手を加えられた様子はなく、

空中で道路に越境している状況だった。

 

「、、、そんな感じか」

 

上司が言った。

 

「ピンポーン」

 

玄関周りには冬囲い様の竹がたくさん置いてある。

ホウキやタイヤなども雑に置かれていた。

 

「はーい。どうぞー」

 

これは玄関を開いてるから開けてもいいよーの意。

飛び込みでこれは自身で学んだこと。

 

上「おはようございます。◯◯不動産です。

お問い合わせいただき有り難うございます。」

 

客「どうぞお入り下さい。」

 

リビングに通され、

談笑しながらお客様の状況を聞いていく。

 

・なぜ売りたいのか

・引越し先は決まっているのか

・仲介と買取どちらが希望か

・他の不動産屋に相談しているか

 

お客様の状況はこうだ

・毎月の支払いが厳しい

・売却して借金返済して手元にいくらか残したい

・妻の実家に住ませてもらう予定

・買取希望で他社にも見積もり依頼している

 

こんなところだった。

 

その話の途中、

私は腹痛に襲われて、

私「すみませんお手洗い借りても良いですか?」

客「え、、、あぁ、、、どうぞ」

上「(アホか!客の家でトイレ借りるやつどこにおんねん!て顔)」

 

やっべぇー!やってしまった!

しかし私はよく腹を壊すので理解してくれーと心の中で叫びながらトイレに行く。

 

「がちゃ」

 

トイレはかなり汚かった。

掃除してないな、ひと目見てわかるレベル。

 

というかこの家敷地から家の中まで、

ゴミだらけとは言わないまでも、

あまり片付いてないし、

全体的に汚い。

 

そこにお客様の生活のだらし無さが反映されているわけだが、

当時の私はそこまで気にしてはなかった。

 

その後家の中を全部屋見させてもらい、

現在不具合がある箇所がないか、

リフォームした履歴がないか、

隣近所とトラブル、事件、事故などなかったか、

ヒアリングしていった。

 

そして上司が言った。

上「固定資産税とか支払いはどうなってます?

あと住宅ローンも滞納などないですか?」

 

客「、、、滞納しています。」

 

上「いくらですか?いつからですか?」

 

客「あまりはっきり覚えてませんが、たぶん30万くらい、、、」

 

上「わかりました。」

 

任意売却

 

その類の案件だった。

当時はそんな言葉も知らなかったけど。

 

家を見ながら大体の間取りを書き、

最後に外回りを見て、

上「査定に1週間ほどお時間いただきます。

でき次第連絡しますのでよろしくお願いします。」

と言ってその家を出た。

 

その車中

上「客の家でトイレを借りるな!!!!!

恥がいたじゃないか!!!!!」

 

私「すみません!!!!!!」

 

めちゃくちゃ叱られた笑

 

上「あれはだらし無い客の典型だ。

めんどくさい事は理解できないから、さっさと買い取ろう。

これはいける案件だ」

 

私「他社もいるみたいですが?」

 

上「買取でうちが負けるわけない。大体どこも仲介で言ってくるし。

仲介であんな汚い家見せていい値段で決まらないよ。」

 

どうやら買取というのは不動産屋でも出来るところが少ないみたい

 

今でこそわかるが

 

買取はリスクになるので仲介のようなノーリスクの方が安心できる。

 

買取でガンガンいけるところは

 

資本力があり、商品化(リフォーム)の技術があり、売れる金額設定に自信が無いと出来ない。

 

そしてそれがシステマチックに落とし込みされてないと無理。

 

ということだが、この会社はできていた。

 

買取再販

 

これがこの会社のドル箱なんだと後々気付いた。

 

今日はこの辺で!

次回は査定報告と買取まで書こうかと思います!